前回のLPの基礎知識に続いて、今回は実際にLP作成の第一歩となる「ターゲット設定」と「目的の明確化」について、詳しくお話ししていきますね。

とりあえず、デザインがかっこいいLPを作りたいです!

その気持ちはとってもわかります。でも、効果的なLPを作るためには、デザインよりも先に、「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることが大切なんです。
なぜターゲット設定が重要なの?
「すべての人に向けて作れば、たくさんの人が反応してくれるんじゃないの?」よくこんな声を聞きますが、実は逆効果なんです。ターゲットを絞ることで、
- より具体的なメッセージが作れる
- 商品・サービスの魅力を的確に伝えられる
- 高いコンバージョン率が期待できる

例えば、「20代の働く女性向け」と「50代の専業主婦向け」では、同じ商品でも全く違うアプローチが必要になってきますよね。
ターゲット設定の具体的な方法
「じゃあ、どうやってターゲットを設定すればいいの?」以下の項目を具体的に考えていきましょう。
基本的な属性
- 年齢層
- 性別
- 職業
- 収入層
- 居住地域
心理的特性
- 興味・関心事
- 悩みや課題
- 価値観
- 生活習慣
これらを組み合わせて、具体的な「ペルソナ」を作っていくんです。

ペルソナって何?

ペルソナとは、商品やサービスの理想的な顧客を具体的に表現した架空の人物像のことです。
年齢、性別、職業、家族構成、趣味、価値観などの詳細な特徴を設定し、一人の具体的な人物として想定します。
目的の明確化とは?
「お客様に商品を買ってもらうこと」これだけでは、実は目的として不十分なんです。なぜでしょうか?
まず、この目的設定には以下の3つの問題があります:
1. 測定できない
「買ってもらう」という漠然とした目標では、成果が出ているのか判断できません。
「月に何件の購入」「売上○○円」など、具体的な数値目標が必要です。
2. 時間軸がない
いつまでに達成するのか期限が設定されていません。「3ヶ月以内に」「年末までに」など、明確な期限設定があってこそ、適切な施策を講じることができます。
3. 行動プロセスが不明確
商品を買ってもらうまでには、「認知」→「興味」→「検討」→「購入」というステップがあります。どの段階でどんなアクションを期待するのか、具体的に設定する必要があります。

より具体的な目的設定として、例えば:
「3ヶ月以内に月間売上100万円を達成する。そのために、LP経由での資料請求を月200件獲得し、そこから商談率30%、成約率50%を目指す」このように、数値目標、期限、具体的なプロセスを含めた目的設定が効果的なんです。
これにより:
- 進捗状況が把握しやすくなる
- 必要な施策が明確になる
- チーム内での共有がスムーズになる
- PDCAサイクルが回しやすくなる
といったメリットが生まれます。
ターゲットと目的を結びつける
ここが実は一番重要なポイントなんです。
「30代の子育て中の母親」がターゲットだとしたら、「子育ての悩みを解決する」という目的に向けて、どんなアプローチができるでしょうか?
具体例:子育て支援サービスの場合
- ターゲット:30代・子育て中・時間に余裕がない
- 悩み:育児と家事の両立
- 提供価値:時短家事テクニック
- 具体的目標:1ヶ月で家事時間を半分に

これらを具体的に【LP第1回講座】でお伝えした「LPの基本構造」に当てはめていくんです。
実践ワーク
さあ、ここで実際に自分のLPのターゲットと目的を考えてみましょう!
- まずはターゲットの属性を書き出してみる
- その人の悩みや課題を具体的にリストアップ
- 数値目標を含めた具体的な目的を設定
まとめ
いかがでしたか?ターゲットと目的の設定は、LPの成功を左右する重要な第一歩なんです。
「まだちょっと難しいな」と感じた方も、まずは身近な商品やサービスで考えてみましょう。
誰に、何を、どのように伝えたいのか。この基本を押さえることで、より効果的なLPが作れるようになります。次回は「効果的なヘッドラインとCTAの作り方」について解説していきます。